25(土),26(日)と粟島に行ってきました。
粟島は佐渡ヶ島のさらに北、大きな地図で無いと載っていないくらいに小さな島です。周囲23kmほどで「釣り人」にとっては夢の島・憧れの島のようです。
今回は、いわき市の「オーロラグループ」の皆さんとご一緒させていただきました。
22名の団体ですが、半数がアマチュア無線を楽しみに、残りの人たちは「観光とグルメ」がお目当てのようです。
新潟県村上市に程近い「岩船港」から「フェーリーあわしま」で1時間30分の船旅である。
10時30分の出航。ぞくぞくと「釣竿とクーラーボックス」の人たちが乗り込んできた。
実は、私のスタイルもまさに釣り人のそれでありました。
アンテナポールとなる10m長の釣竿を縮めて肩に掛け、手には大きなケース、中には無線機が入っている。背中のリュックにはケーブル類が入っていました。どう見ても釣り人と見えたことでしょう。
海は穏やかですべるように船は進む。しかし、水蒸気が充満して眺望はきかない。いきなり目の前に粟島が現れた感じとなりました。
粟島「内浦港」に定刻どおりに着岸。民宿「じんきち」の出迎えで手荷物を運んでいただく。
港内にある食堂に移動。それぞれに好みのものを注文する。にわかのお客に食堂のスタッフは大変な様子。「さしみ」の注文をした人には遅くなったので「生ビール」の無料サービスがついた。
「カレー」の注文には、ご飯が無くなったので、「ざるそば」が無料で届けられた。
何か、軽いショックのようなものを感じての粟島での生活が始まった。
かなりの人たちが、自転車を借りて、サイクリングを楽しみに出かけた。結果的には、途中からかなりのアップダウンもあり、途中で引き返してきた人が多かった。中にはビールが効きすぎたのか、SOSとなり軽トラックでの救助していただいた方もいた。島内一周できたのは1名だけだったようです。いずれにせよ、その景観のすばらしさで満足していました。
私をはじめ「無線グループ」は、軽トラックを民宿からチャーターしていた。機材を載せて、さらにその荷台に我らも飛び乗って、軽トラックで数kmはなれた「バンガロー」に向かった。
トラックの荷台に載って疾走すなどということは、初めての体験ではなかろうか。
現地でアンテナを建て、バンガロー内に無線機をセットする。
念願の電波が全国に向けて「粟島」から発射された。全国から次々と呼ばれ続けて、心地よく疲れた。
民宿街に引き返し「漁火温泉・おと姫の湯」につかり、夕食となった。
数々の海の幸、中でもおさしみ「鯛とひらめ」は新鮮で甘く、ほんとにおいしかった。持ち込まれた地酒やビールに酔いしれていた。
休み前に、もう一度の無線を楽しんだり、ギターを持ち込んだ方もあり、涼みがてらに「ストリート・ライブ」がはじまる。また、デジカメ写真の「画像処理の実際」講座がはじまったりさまざまであった。
翌朝(26日)4時前から釣り人たちが出かけ始めたようだ。われわれも5時には起きて、ジョギング、無線運用などと楽しんだ。
朝食には、定番「わっぱ煮」がついた。だしが効いているがしょっぱい汁に、魚やねぎと共にホットホットな石ころ2個が入っていた。これがまたなんともおいしい!
朝食後は、観光船「sea-bird」に乗り込み海から粟島の一周である。今日もまた風も無く暑い一日となりそうであった。船のへさきは大きく高くなっていて、前方は見れない。しかし。港の外に出ると全速力の船の舳先で波が砕けて前面の窓ガラスにぶつかってきた。側面の窓ガラスには、かき分けられた大波がつぎつぎと通り過ぎていく様子が見えた。実に豪快である。
海中から飛び出している島々には、すでに必ず釣り人が見えた。好きなんだねー、大きな鯛でも釣ってくださいよ、と思わずにはおれない。
島の南端を巡り、西海岸にでると更にローリング・ピッチングとも大きくなった。さすがに日本海である。冬の季節風はことのほか厳しかろう。
途中「釜谷」に船を止め休憩、再度の出航。荒波に洗われる岩肌のあちこちに「岩ゆり」を見ることができた。
いやー、心も体も揺さぶられて、緊張感の後の安堵感はなんともすてきな1時間でした。
いよいよ、粟島を離れる時間が迫ってきていた。
そのとき、道路を一台のスクータが走り抜けた。乗っていたのはお父さん風の人である。スクータにはナンバーなし、ヘルメットもかぶらず、まさに自然にゆったりと走り抜けたのである。
「なんだ!ありゃあ!」、われわれの口から異口同音に飛び出した。
「フェリー・あわしま」は、釣り人やわれわれを乗せてゆっくりと離岸して岩船港に向かった。
船室で横になってまどろむと、昨日今日のことは夢幻だったのか、まさに、タイムスリップしたのだな、などと思い巡らしたのであった。
以上 柄目木庵より
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